急性期病棟から年収1000万円の美容クリニックへ転職した看護師さんの体験談

看護師

新卒で入職した職場は大きな医療施設でしたが、配属先は病棟でした。

最初は慢性期病棟でリハビリがメインの患者さんに対応していましたが、3年後急性期病棟へと異動になったんです。

病棟は想像していたよりもずっと大変でした。

目次

急性期病院では悲しい場面に直面することが辛かった

女性、悩む、ストレス

特につらかったのは、急性期病棟では悲しい場面に立ち会うことが多いんですよね。

救急センターでは医師を中心に急変患者に対応します。私たちも全力を尽くしてはいますが、患者さんを毎回助けられるかと言われればそうではありません。

急性期病棟はほとんど急変患者なので、処置をしても亡くなられることや後遺症が残ってしまったり・・・

特に交通事故だと助からない確率が高いのです。処置が終わった後は本当にやりきれないと言いますか。しばらくは引きずってしまいます。

看護師失格かもしれませんが、これから看護師としてこの現場にいることはできないと思いました。上司には止められましたが。

美容クリニックへ転職し、女性の喜ぶ顔が見れた

女性、笑顔

でも、せっかく看護学校を卒業したのだから看護師は続けたい。そう思っている矢先に知人から美容クリニックを進めてもらいました。

美容クリニックはお客様の「美」をサポートする場所です。病院ではありますが、保険も効きません。

美容クリニックを勧めてくれた友人も最初は病棟勤務でした。私みたいな救急外来の現場にいた方が美容クリニックに転職するのは意外と多いみたいですね。

急性期病棟の仕事にやりがいを感じられたわけではありませんが、私には続けられませんでした。

でも、現在勤めている美容外科は患者さんが悩んでいることを喜びに変える仕事です。前よりも綺麗になった女性の喜ぶ顔を見れるのが私のやりがいになってします。

美容クリニックへ転職後は年収が2倍になった

収入。給料

やりがいの他の大きく変わったことは、年収が2倍になったことですね。

知人から「美容クリニックは給料が高い」とは聞いていました。まさか私がそんな高給をもらえるなんて夢にも思いませんでした。

私の職場が出していた求人は、「未経験OK」「シフト制で実働8時間」「正看護師は月給36万~70万円」だったと思います。

あと、夏期・冬期の業績報酬金が250万円です。高いですよね。

国立病院でさえも平均500万円くらいだと考えると、かなりいい仕事だと思います。

でも、美容クリニックは普通の看護師さんじゃやらないことまでやるんです。それが高くてね・・・

「患者さん<顧客」の考え方で営業まで行う

電話、営業

整形外科は、顔の整形や豊胸、脂肪吸引、脱毛など、美容に特化した医療行為を行うクリニックです。

契約数、指名件数、化粧品販売数にもノルマがあり、営業しなくちゃいけません。

ノルマがあるクリニックとないクリニックでは月収にかなり差がありました。

ノルマなしのクリニックが月給30万円だとすると、ノルマありのクリニックは50万円でした。私はノルマありの美容クリニックだったので契約数や販売件数だけ収入も面白いほど上がりました。

白衣着て営業することに違和感しか覚えませんでしたが、無理やり襲付けなくてもお客さんが買ってくれたので徐々に慣れていきました。

ノルマをどれくらい達成しているかによって、クリニック内での対応や扱いが変わってくるので、美容クリニックはそこらへんが大変かもしれませんね。

本人が割り切れるかどうかによっても変わります。

だから、本当にいい商品とかサービスを扱っているクリニックじゃないと途中で挫折しそうになると思います。

私たち看護師は営業がやりたくて看護師資格持っているわけじゃありませんし。

転職しても患者さんの気持ちに寄り添うことは同じ

愛情、寄り添う

美容クリニックで働く私から見て、採用で重視されているのはスピード感、医師のサポート、チームワーク能力だと思います。

ビジネスマンに求められることとあまり変わらないと思います。

あとは、接遇スキルですね。お客様を相手にするので、希望や悩みを理解しつつ施術中は不安や痛みにいち早く気が付き気持ちに寄り添うこと。親切・丁寧な対応も求められます。

美容に関する知識というか、美容に興味関心がある方は楽しめると思います。専門知識も身に付きやすくなると思いますし。

急性期病棟とは全く仕事が違います。急性期病棟では病気を治す仕事、美容クリニックでは美を追求する仕事。

専門知識・技術は違うと思いますが、患者さんに寄り添う気持ちは変わりません。寄り添わずに報酬だけ得ようなんてできません。

美容クリニックでは顧客満足度を高めることが、報酬に繋がります。