看護師さんの三大病をご存知でしょうか?
腰痛、便秘、そして最近加わった適応障害。それだけ、適応障害に悩む看護師さんが増加しているのです。
適応障害は新人看護師さんや転職したばかりの看護師さんに多いイメージですが、実はベテラン看護師さんや管理職の方も患う病なのです。
あなたも適応障害で悩んでいませんか?
悩んでいるのはあなただけではありません。適応障害かな?と思っているあなたにも、選択肢はいくつも用意されています。
その選択肢の一つが転職です。しかし、今は転職のことを考えるのでなく、適応障害をどう乗り越えるかに専念しましょう。
今回は、適応障害の乗り越え方をメインに転職・復職する方法もご紹介します。
目次
看護師さんの適応障害の症状
看護師さんの適応障害の症状は、情緒面・行動面・身体面に分けることができます。
情緒面の症状
- イライラしやすい
- 不安な気持ちになる
- 一つのことばかり気にしてしまう
情緒面の症状では、抑うつ気分、不安、怒り、焦燥感、緊張などが合わり、常にそわそわ状態になります。
仕事以外の時間、自宅にいても外にいても落ち着かず、心身ともに休まらないことも。そうなると、仕事の疲労が溜まっていく一方ですよね。
適応障害が進行すると、休日も趣味や好きなことにも手がつかず、常にやる気が起きない状態になってしまいます。これが鬱状態です。
適応障害は鬱状態の一歩手前です。あなたは最近、小さなことでイライラしたり不安になることはありませんか?
行動面の症状
- 涙もろい
- 寝付けない
- 布団から出れない
- 暴飲暴食する
- 無謀運転
あなたは、勤務中にすぐ泣いてしまう、寝付けないなどの行動に変化が生じていませんか?
上記の行動に心当たりのある方は適応障害の可能性があります。それも、仕事を始めてから症状があらわれている方はなおさらです。
看護師さんは夜勤があり不規則な生活になりがちですが、だからこそ食事や睡眠には注意しましょう。
身体面の症状
- 頻繁に吐き気、嘔吐する
- 頭痛やめまいがする
- 汗をかきやすくなる
- 動悸息切れ
- 倦怠感
適応障害の代表的な症状が吐き気や嘔吐です。起床時や出勤前に催す場合が多いのです。
また、めまいや動機が止まらない方も要注意。
緊張感や不安から汗をかきやすくなった看護師さんもいます。
情緒面・行動面・身体面で現れる適応障害の症状。上記の症状が2つ以上当てはまる方は注意しましょう。
適応障害を乗り越えるために看護師さんが知っておきたいこと
適応障害を乗り越える方法はストレスの原因を突き詰め、ストレスの原因から逃げることです。
適応障害の症状が現れた時期や原因を振り返ってみましょう。
あなたを悩ます一番の原因は何でしょうか?
人間関係、残業や夜勤などの過酷な労働環境、休日の強制出勤・・・看護師さんの周りは様々なストレス要因で溢れています。
まずは、あなたが一番ストレスに感じている原因を突き詰め、原因から逃げる方法を考えましょう。
適応障害はストレスから逃げることで症状が解消すると言われています。
人間関係に悩む方は診療科の異動、残業や夜勤などの労働環境に悩む方は転職または離職しましょう。
離職については、「せっかく看護学校を卒業して努力して看護師になったのに・・・」そんな後ろめたさがあると思います。
しかし、自分に厳しいだけでは適応障害は改善しません。
逃げることも「治療」だと考えて、潔く離職する強さを持つことも大切です。
適応障害後に転職・復職する方法
今章では、適応障害語に転職・復職する方法をご紹介します。
知人が働いている医療機関に転職する
最も安心なのは、知人が働いている医療機関に転職する方法です。
知人から職場の評判や人間関係を事前に聞くため、入職前と入職後のギャップが生じにくいことや、入職しても頼りになる存在がいることで安心感が生まれます。
友人が、あなたが適応障害であることを知っていればいいのですが言いにくい方もいらっしゃると思います。
無理に言う必要はありません。「事情があって体調を崩しやすい」ことだけ伝えておきましょう。
転職コンサルタントに紹介してもらう
2つ目は転職コンサルタントに求人を紹介してもらう方法です。
「転職サイトは求人だけを紹介してもらうためにある」と考えている方も多いと思いますが、利用できるサービスはそれだけではありません。
転職先を決める前のキャリア面談はもちろん、面接の日程調整、面接の同行、履歴書の書き方のアドバイスなど選考のサポートまで行います。
不安が多い転職ですが、転職コンサルタントのサポートがあれば安心して転職活動を勧められるはずです。
転職サイトのサービス・利用方法についてはこちらの記事をご覧ください。⇒『看護師さん必見!転職エージェントの正しい利用方法』
まとめ
看護師さんに多い適応障害。
適応障害を放っておくと、勤務時間だけでなくプライベートでも無気力になり、うつ病にまで発展することもあります。
いきなり転職を考えるのではなく、まずはご自身の身体をいたわることを優先させましょう。
身体と精神状況が落ち着いた方は、現在の職場で働き続けるか、転職するか、はたまた離職するかを考えましょう。
適応障害を患い回復した後、復職する看護師さんは多くいます。
選択肢はいくつもあります。逃げることをかっこ悪いと捉えず、つらくなったら逃げる、甘える強さを持ちましょう。