全国の医療機関で看護師さん不足が深刻化しています。
およそ6万人もの看護師さんが不足していると言われるほど、看護師さんは売り手市場でした。
しかし、平成26年度の看護師さん求人倍率が過去10年間で最も高い数値だったとナースセンターは公表しました。
年々看護師さんは減少すると思いきや、求人倍率は上がっているのです。
他職種の求人倍率が0.1~0.5倍であることを考えると、看護師さんの求人倍率がいかに高いかがお分かりいただけると思います。
今回は看護師さんの求人倍率についてご紹介します。
目次
平成26年度の看護師さんの求人倍率
平成26年度の看護師さんの求人倍率は2.79倍と、過去10年間で最も高くなっています。
ナースセンターに登録されている求人数が18万5,578人、求職者数は6万6,477人と、過去最少となった平成23年度の62,844人から4千人弱増加しています。
求人倍率は最小の平成17年度の1.92倍に比べおよそ0.87ポイント上昇しています。
看護師さんの求人倍率が伸びている理由
看護師さんの求人倍率が過去10年間で急激に伸びている理由は、職場のミスマッチが深刻化しているため。
看護師不足が叫ばれている中、人手不足を補うために労働環境は決していいものとは言えません。
劣悪な労働環境、低賃金、女性ならではのギスギスした人間関係・・・
新たな環境を求めて転職に踏み切る看護師さんが増えているのです。
ナースセンターでは意欲のある求職者へ情報提供や相談、研修などを行い、支援を強めています。
求人倍率は上がっているものの就労人数は伸びず・・・
求人倍率は年々上昇しているにも関わらず、求人と求職の条件が一致し、最終的に就労できた方はわずか1万2,000人弱でした。
登録者数に対して6.2%しか就職できなかったのです。
ナースセンターの利用者は、転職エージェントやハローワークに比べて子育て世代、あるいは子育てがひと段落して再就職を考える40代以上の割合が高いです。
復職を考える40代以上の看護師さんは夜勤なしの非常勤や日中勤務を求めているのに対して、求人は3交代、夜勤月8回などのフルタイムが多かったのです。
訪問ステーション、デイサービスなどの病院以外の求人が増えた半面、求職者は病院勤務を希望している方が多かったと言います。
求職者と求人の食い違いによって、求人倍率が高いにも関わらず就労人数が伸びなかったのです。
また、人気の求人に応募が殺到し、希望の条件の転職先が見つからず就業しなかった看護師さんも多くいらっしゃいます。
希望の条件を満たし、且つ倍率の低い求人を見つけることが転職成功の秘訣なのです。
看護師さんが転職倍率の低い求人を探す方法
転職倍率の低い求人を見つけるために、看護師専用の転職サイトに登録することをおすすめします。
看護師専用の転職サイトには非公開求人が豊富に揃っています。
看護師転職サイトに登録すると、無料でコンサルタントの転職支援サービスを受けることができます。
コンサルタントとの面談であなたのキャリアや希望条件をヒアリングし、あなたに適性の求人を紹介してくれます。
非公開求人の中には好条件・高収入の人気求人も揃っています。
「好条件・高収入の求人なら倍率も高いのでは・・・?」と不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、非公開求人はコンサルタントを介してのみ知ることができるので、転職サイトを介さないで応募するよりも採用率がグッと高くなるのです。
常勤を希望する看護師さんは特に転職しやすい
病院や介護保険施設などで「常勤で働きたい」と考える看護師さんは、特に転職しやすい傾向があります。
しかし、求職者で多いのは非常勤看護師。求人の約70%は常勤看護師を求めているにもかかわらず、求職者の半数近くは非常勤やパートを希望しています。
それもそのはず、求職者は再就職を求める40代以上の看護師さんが多いのです。
常勤で働きたいと考えている看護師さんは年々減少傾向にあります。20~30代でバリバリ働きたいと考えている看護師さんは転職を前向きに考えていいでしょう。
まとめ
看護師さんの求人倍率は年々高くなっています。
だからと言って転職しにくい環境かと言われれば、答えはNoです。
看護師協会によると、「夜勤なし」「日中勤務のみ」「非常勤やパートタイムで働ける」求人倍率が高くなっています。
反対に、「常勤看護師でバリバリ働きたい」「多少の夜勤や残業はいとわない」「高給料の職場で働きたい」と考えている方にとっては転職しやすいのです。
採用率を上げるためにもポイントがありましたね。希望条件の求人を見つけるためには、看護師専用の転職サイトを利用しましょう。
コンサルタントがあなたにピッタリの転職先を紹介してくれますよ。
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