今や日本の社会問題になっている看護師不足。売り手市場であるがゆえに、転職を積極的に行う看護師さんの人数は年々増えてきています。しかし、転職先が多いからと言って、条件の合う転職先が見つかるとは限りません。数が多い分、労働条件や人間関係の悪い転職先に当たる可能性も高いのです。
条件が良く人気の転職先に入職したいのならば、きちんと対策を行わなければなりません。そうでなければ不採用になってしまいます。人気であればあるほど、内定をもらうのは難しいのです。
「とても和やかな雰囲気で終わったけど大丈夫かな・・・?」と考える方は、少し心配した方が良いかもしれません。担当者は採用する気がなければ、当たり障りのない和やかな雰囲気で面接を終わらせることもあるのです。
今回は、看護師さんが転職で不採用になる理由と解決方法をご紹介します。
目次
転職で不採用になる看護師さんの4つの特徴
転職で不採用になる看護師さんの特徴は次の4つです。
① 経験が浅い・スキル不足
看護師としての経験が浅い・スキル不足の方は、応募条件で求められているスキルに合致しない場合不採用になります。例えば、病棟経験が3年以上必要であるのに対して、クリニック経験が豊富で病棟経験は2年程度の看護師さんは不採用になります。
どれだけスキルに自信のある方でも、履歴書や数十分の面接では証明することができません。経験年数があれば最低限のスキルは保証されるのです。
② 転職回数が多い
看護師は場所を選ばなければ転職しやすい職業です。そのため、転職を頻繁に繰り返す看護師さんも稀にいます。しかし、転職してから1年未満に退職し、再度転職を行う場合は不採用の原因になりかねません。
転職回数が多い=1か所での勤続年数が短く忍耐力が低いと捉えられるためです。そのため、転職回数が多い看護師さんは不採用になりやすいのです。
③ 態度が悪い
労働環境や人間関係が良好な職場に転職したいと考えるなら、看護師さんのスキルはもちろん、性格も選考基準に加味します。面接でぼそぼそ話す看護師さん、給料や待遇面ばかり気にする看護師さんは採用したいとは思われません。
労働条件が悪い、人間関係が悪い病院では話が別ですが、希望の条件がそろった医療機関に転職したいと考えるなら、はきはき話す、愛想よく話すなど面接最中の態度を改めましょう。
④ 条件が合わない
シフトや勤務時間、夜勤などあなたが希望する条件と勤務先の条件が合致しない場合不採用になります。特に多いのは夜勤シフトに入れるかどうかです。病棟勤務を希望するなら、夜勤シフトに入れることが条件であることが多いです。夜勤に入れないと、正看護師として働けないこともあります。
ママさんナースや親の介護で時間がなかなか取れない方は、日勤のみで働ける病院に転職することをおすすめします。
看護師さんが不採用にならないための2つのポイント
看護師さんが不採用にならないために、転職活動を始める前に知っておきたいポイントを3つご紹介します。
経験が浅い場合は若さと将来性で勝負
経験が浅い看護師さんはフレッシュさで勝負しましょう。看護歴2~3年の看護師さんが、看護歴10年のベテラン看護師さんと同じ職場に転職しようと思っても厳しいかもしれません。
同じ土俵でなく経験が浅いなりのメリットをアピールします。例えば、新卒間もない看護師さんの場合若さがありますよね。若いと夜勤も入りやすいですし、今後のスキルアップが期待できます。
また、未婚の方が多いため、シフトなどの融通が利きやすい点で採用されやすくなります。プライベートを重視して働きたい方にとっては経験の浅さをアピールするのは難しいと思いますが、これからバリバリ働いてスキルアップを目指したい方にはおすすめです。
転職回数が多い場合は転職理由を明確にする
転職回数が多くても看護師さんは転職できます。しかし、希望の条件の転職先に入職したいと考えるなら転職回数が多い理由をきちんと説明する必要があります。
例えば、スキルアップのために転職した、視野を広げるために転職したなど、担当者に転職理由を説明できれば、転職理由はアピールポイントにも成り得ます。
(参考:『転職回数の多い看護師でも成功する転職理由の考え方』)
反対に担当者に伝えてはいけない転職理由は、人間関係で退職した、給料を上げたくて転職したなど、ご自身の損得で転職した場合です。もちろん、人間関係に耐えられず転職することは悪いことではありません。しかし、それを何回も繰り返していれば、希望の転職先に入職した場合も「すぐ辞めてしまうだろう・・・」と見なされてしまいます。
転職回数が3~4回以上ある看護師さんは、面接で担当者から質問されることが多いため準備しておきましょう。
まとめ
これまで転職活動で不採用を経験した方も、経験したことない方も、次の選考は絶対に成功させたいですよね。不採用に悩む看護師さんは、あなた自身に問題があるのではなく伝え方が間違っているだけであることが多いです。
一見不採用になりそうな不利な条件でも、伝え方によってはプラス評価されることもあります。先ほどご紹介した内容を参考に、自信と謙虚さを持って自己PRや志望動機を考えてみましょう。