夜勤が続き24時間勤務も…仮眠もとれなかったアラフォー看護師の体験談

看護師、医療機器、ガーゼ、綿棒、マスク、絆創膏

今は都内の有名民間病院で働いています。

転職は2回しましたが、これまでよりも給料の条件、勉強会などの教育制度、委員会など看護業務以外でのスキルアップがしやすいと思い、入職しました。

不満はたくさんありますよ。特に夜勤・・・勤務時間ですね。

今年で7年目になりますが、一時期夜勤が多すぎて心身のバランスを崩しかけました。

院長や看護師長には人一倍お世話になっているので、辞めようとは思っていません。でもうちは、離職率が人一倍高い病院だと思います。

目次

入職半年後、過酷な夜勤が待ち受けている

過酷、働く

7年前に入職した当初、外科と内科の患者さんがいる慢性期病棟への配属でした。

当初は残業も夜勤もなく、お給料は基本給のみでしたね。うちの病院の新人さんは半年間は夜勤に入れない制度になっているんです。これも教育制度の1つなんですけど。

夜勤も残業もないと給料が安く、私には物足りなかったです。だから当時の主任、今の看護師長に無理やりお願いをして、夜勤に早めに入らせてもらいました。

夜勤は3交代制です。日勤は8:30~17:30、準夜勤は16:00~23:30、新夜勤は0:00~翌朝8:30。入職して3か月後には夜勤に入れるようになりました。

夜勤は2人体制で40名の患者さんに対応

看護師、夜勤、3交代制

正直看護師2人で40人の患者さんを見ると聞いたときは驚きました。夜勤ってそんなに少ないんだと。まあ知ってて入ったんですけどね。

寝たきりの患者さん、外科の重症患者さんなどはベッドから落ちただけでも死亡事故になりかねません。夜勤は人が少ない分気が抜けないのです。

夜勤はそんなに忙しくないのかなと正直思っていましたが、ナースコールは結構頻繁になります。

もちろんダッシュですよ。その間にはおむつの交換、点滴チェック、40名もの患者さんの見回りがあるので仮眠なんてできません。

救急搬送の急患対応も多かったので、そちらに1人つけば実質1人で通常の夜勤業務に対応しなければなりません

時間と体力が追い付かず業務でやりたいこともできない

薬、睡眠薬

本来なら寝れない患者さんにマッサージやお話をしてあげたいんです。

でも当然時間がかかりますし、そうなると人員も2人では足りません。

なので、眠れない患者さんには睡眠薬を処方してもらっています。看護ケアというよりは、トラブルなく業務をこなすことで精一杯ですね。

精一杯というかキャパオーバーしています。深夜勤に入った場合、朝の8:30に業務は終了するはずなのですが、申し送りやひっきりなしのナースコールで結局お昼頃まで残業することもあります。

看護記録付けるのが人一倍遅いことも原因ではありましたが・・・

月に10回以上の夜勤と24時間勤務に疲労困憊

疲れる、女性

夜勤は平均して月に10回くらい。ひどいときは月13回くらい入ってましたね。

聞いたところ、法律で3交代制の夜勤は月8回以内って決められているんですってね。いかに異常な回数だったか。

私の病院は基本的に3交代ですが、退職者が続いたときなどはやむを得なく2交代制になることもありました。

日勤でも朝7:00から夜9:00まで働いていました。

その後1回帰宅しますが、3時間後には夜勤に入らないといけないときも。頭どうにかなってましたね。

実質24時間勤務とでも言えましょうか。あまりに過酷だったので、さすがに3交代制になりましたが。

2交代勤務を取り入れている病院はおよそ9割

病院、医師、看護師

精神状態がおかしくなりかけていたのでさすがにやばいと思い、看護学校時代の友達に相談してみました。

その時聞いた話だと、2交代を導入している病院は増えているんだとか。3交代制の夜勤は50%が月9回以上、25%が月10回以上、2交代制は50%が月5回以上働いているそうです。

過酷な労働環境は看護師不足が原因

疲れる、女性

2交代制が増えている理由は看護師さんの人手不足が原因です。

私の病院は有名民間病院で転職先としては人気のある方でした。

なので、何人か看護師さんが転職してきてくれたおかげで3交代制に戻りましたが、看護師さんがなかなか入ってくれない病院では実現不可能かと・・・

1年中看護師さんの募集かけているような病院では難しいと思いますよ。

診療報酬規程で夜勤シフトはさらに過酷なものに

夜勤、過酷

国や看護協会では労働環境改善のための意識が高まってきている反面、新しい問題も生じています。

診療報酬は医療行為に対しての報酬ですが、病院は診療報酬を収入源としています。

診療報酬でできるだけ高い報酬を得るためには、看護師さんの働き方も重要だったんです。

これまでは「看護師の夜勤時間が月72時間以内」「夜勤従事者の労働時間はその2倍」と規定がありましたが、診療報酬の規定が最近削除されました。

人手不足すぎて、こんなこと言っていられない的な・・・

少ない看護師さんで夜勤に対応させるようとする病院が増えたら、看護師さんの労働環境も更に過酷になりますよね。

まとめ

桜、春、転職

精神的に参っていたとき、病院を何度も辞めようと思いました。

それでも続けてこれたのは幸いにも人間関係が良かったから。信頼できる上司、何でも言い合える仲間、自分を成長させてくれる後輩。

今の人間関係じゃなかったら私はもうきっぱりと辞めていました。

この体験談を読んでいるあなたは労働環境以外に悩んでいることはありますか?それが人間関係だったり、給料だったり、救いようのないことであれば転職を考えていいと思います。

10年後も今の職場で働いている自分を想像できますか?働き方だけでなく、プライベートについても考えてみてください。

転職するべきかしないべきかが見えてくるはずです。